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今でも山梨はCATVがないとまともに見られるテレビがNHK、NHK教育、日テレ(の地方局)、TBS(の地方局)という4つしかない情報僻地なんだけど。
4歳のころまで、そのあたりで一番高い団地に住んでて、まだ周りに高い建物がなかったせいなのか屋上に高いポールでアンテナをつけるとテレビ東京(当時の局名は違ったかもしれない)とかが映って、あそこって昔から真昼間に古い映画を垂れ流してて、ほとんど記憶が無いんだけど、かなりいろいろな映画を見ていたらしい。
サウンド・オブ・ミュージックを初めて見たとき、アレ?前みたことあったぞ。なんていうシーンがあったり、ミクロの決死圏もそうだし。夕陽のガンマンとかのマカロニウエスタンもそうだし。
で、昨日、ソイレント・グリーンの画像を漁ってて、あれ?これ、見たことなかったか?なんて思ったりした。いや気のせいかもわからんのだけれど。
5歳になって平屋建ての長屋アパートに引っ越してしまって、地上に降りてきてしまったし、幼稚園に入ってしまって、真昼間からだらだらテレビをみていられるほどヒマではなかったはずなので、人生のなかでいうと、記憶というのが機能するほんの1,2年間の出来事だったはず。
そのあとは15歳になって貧乏な我が家にCATVが引き込まれるという革命的な出来事が起きるまで、ブラウン管の小さなテレビは4つのチャネルを除いて砂の嵐を表示しつづけることになるのでした。