HyperCard

HyperCard
1987年、Macintoshコンピュータで知られる Apple社は、ビル・アトキンソン氏の手によって作られたソフトウェア、HyperCard を発表しました。
当時の最新機種である Macintosh SE20 がリリースされたときにバンドルされ、このソフトウェアを利用した人もいることでしょう。
HyperCardは、グラフィカルなユーザ・インターフェイスを使って、コンピュータ画面上にカード形式の仮想スタックを作成し、テキスト、グラフィックス、操作、ボタンなどを配置し、他のカードにリンクするという画期的なものでした。
ただし、テキスト内にハイパーリンクを作成する機能がなく、リンクはあくまでボタンで行わなければなりませんでした。、また、1つのカードの大きさが1種類に限定され、当時はモノクロのみであることにも不満がありました。
その後改良が加えられ、カラー表示、複数のカードサイズの利用、スクリプトの記述ができるようになりました。
HyperCardの最終的な限界は、スタンドアロン型であるということにほかなりません。つまり、他のコンピュータから接続して利用するような共有リソースとしての機能が備わっていなかったのです。
しかし、非線形型的な方法で広範囲にわたるリソースの集まりを組み合わせたり、他のカードのリンクするハイパーテキストの能力は、ネルソン氏の考え方である Xanadu とともに、それらは共に Webにとって大きな基礎を築いたことは、賞賛されるべき偉業であると考えます。

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