World Wide Web

World Wide Web
バーナース・リー氏が CERN で「研究論文をどのようなプラットフォームでも閲覧可能にできないか」という問題を解説するために、巨大な共有データベースの計画を立案し、データベースの利用にハイパーテキストを使用する試みが行われました。データ間の関係にハイパーリンクによって作成され、彼はこのような概念を 「World Wide Web」 と名付けました。
1989年、CERN より、WEBに関する作業の開始指示を受け、彼がこのときに解決しなければならない問題は以下のようなものでした。

* 参加者によって作成されたデータベースが消去されたり、参加者が退出した際にデータベースがシャットダウンされたときに、情報の焼失を回避する方法。
* 単一システム内に互換性のないプラットフォーム、OS(オペレーティング・システム)、ソフトウェアを混在させる方法。
* 時を経ても利用され続ける堅牢な階層システムを作成する方法。
* 文字以外で表される情報の処理方法。
* 特定の書式や設定に制限されず、情報を構造化する方法。

ティム・バーナース・リー氏は、このような問題のすべてを解決する究極の方法が、分散ハイパーテキスト・システムの導入であると考え、クライアントとデーターベースを置くサーバ用のソフトウェアを開発しました。
クライアントがサーバにアクセスする方法に、HTTP (Hypertext Transfer Protocol) を生み出し、そのプロトコルに適した Web上の汎用言語として HTML が作成されました。
サーバはクライアントがどこにいてもアクセス可能にするため、公共のネットワーク・システムに組み込まれ、これが真の意味での World Wide Web に成長したことは、その後の歴史が証明することでしょう。
なお、バーナース・リー氏はその後、インターネットにおける様々な仕様の標準化を制定する機関である W3C の初代会長に就任しました。

HTMLの歴史/初心者のためのホームページ作り