2011/12/03 あるフットボールチーム・サポーターの独白「そんなことお構いなしにワレワレはまた春が来ればこのチームのためにスタジアムへ向かうのです。今までそうしてきたように。誇りを持って」

19:34 また戻って来よう。今度は誇れるスタイルをたずさえて。待ってろ、J1
21:32 選手のクオリティーが足りなかったとか言うヤツに、オレらがどんなスタイルを望んでいるのか、声をあげる番だ
21:32 スタイルというか、姿勢
21:41 わかんないならサヨナラだ
21:42 メリー・クリスマス!ミスター・ゼネラルマネジャー。メリー・クリスマス!
21:43 そしてサヨウナラを叫ぶよ。サヨウナラ!ミスター・ゼネラルマネジャー、サヨウナラ!
21:43 アリガトウ、ミスター・ゼネラルマネジャー。大きな成果を残してくれて。アリガトウ、そしてサヨウナラ
22:02 あまり物分かりのいいほうじゃないんでね。
23:55 思い出すのはあの長い禁コーヒーを経験した2009年のシーズンのことです。2ヶ月半に及ぶ禁コーヒーの末にたどりついた最終戦は冷たい雨が降る小瀬でした。「ホームでのロスタイム、衝撃の失点、ズタボロになりながら希望をつなぎとめた一戦、そして、勝ち点差1で迎える小瀬劇場。」
00:00 冷たい雨がいろいろなものを濡らしました。林、阿部、気合入りすぎてスリップしまくっていた御厨、彼らの姿を思い出します。そしてヒーローインタビューで泣いた金信泳の姿、雨の中でその手でつかみ損なった勝ち点1の重さ悔しさを絶対忘れないと心に誓いました。
00:06 2010年、ゲンかつぎに前年よりちょっと短い禁コーヒーの末にたどりついた最終戦は全然違うものになりました。2009年のセンチメンタルな気分と「最後に笑うのはオレたちだ」の言葉を胸にいつものバスに乗って平和と名付けられたその通りをスタジアムに進んでいきました。
00:12 その最終戦を最後に甲府を後にする背番号10のオトコの姿がありました。そして代わりにチームの代名詞となるノッポはピッチに立つことがありませんでした。J2得点王でありながらカード累積で最後2試合を棒に振るようなオトコだったのです。
00:21 2011年、そのノッポは3.11復興試合でJリーグ代表として魂の男カズの引き立て役にもなれないという姿をさらし「代表に呼ばれるにはなあ…」なんて。それがどうでしょうケガ人の隙間を縫うように代表選手となりあろうことか2得点をあげ時の人となりました。
00:29 ノッポでイケメンにもかかわらずトークはたどたどしくマスコミ嫌いとのもっぱら噂。地元誌に見せる照れ隠しのシャクレ。とんでもない高さで胸に収めるトラップとキレキレ左足シュートとヘナチョコ右足シュート。そしてピッチで見せる咆哮。まさに愛すべきフットボーラーでした。
00:37 2010年の春、初めてみたそのノッポにサポから飛んだヤジが忘れられません。「止まるな!バーカ!走れ!走れーーー!」 素人目に見てもけっして褒められたもんじゃありませんでした。決して順風満帆だったわけではないのです。そりゃそうです。流れ流れて甲府に流れ着いたんですから。
00:44 彼は2年契約が切れる今回J2に落ちるこのチームから離れてどこか別のチームに流れ流れていくでしょう。今までそうしてきたように。そしてオレたちはまた春が来ればこのチームのためにスタジアムへ向かうでしょう。平和と名付けられた道を通って。今までそうしてきたように。
00:49 このシーズン、あのスタジアムには間違いなくオレたちの魂がありました。ピッチの上にもゴール裏にもバクスタにもホームスタンドにも売店にも入場口にもフードコートにも小瀬にも甲府盆地にも山梨にも。全ての選手の上に、全てのサポの上に。祝福も悲しみも。
00:56 ノッポの彼は何かをチームのために残していこうとしているようです。いらぬ心配なのです。オマエなんて人の心配している場合ではないのです。こんなところで止まっている場合ではない。「止まるな!バーカ!走れ!走れーーー!」心配してもらうほど落ちぶれていないのですワレワレは。
01:10 心配してもらうほど落ちぶれてはいないのです。昇格の立役者な選手を追い出そうが、昇格時の監督を辞めさせようが、代わりの監督が途中で辞めようが、降格した責任をGMが取らなかろうが、選手が何人もチームを離れようが、戦うレビジョンが下がろうが、スタジアムが停電になろうが、
01:16 クソなゼネラルマネージャーがなんの責任も取らず、石にしがみつくようにワレワレのチームに残ろうが、残らなかろうが、そんなことお構いなしにワレワレはまた春が来ればこのチームのためにスタジアムへ向かうのです。今までそうしてきたように。誇りを持って。青と赤の。
01:20 「最後に笑うのはオレたちだ」
01:21 何度でも言おう「最後に笑うのはオレたちだ」
01:23 センチメンタルになるのはそこまでだ。