2013-03-04

01:06

http://www.sinseihikikomori.com/2013/03/teruyastar_4.html

たとえば、 sakoという格闘ゲーマーの人は、1/60秒のずれもなくボタンとレバーを入力し続ける事で、「sakoスペシャル」という永久コンボを実戦投入していたという話がある。人間の目、手、指は、1/60秒のずれもなく、正確にボタンを押す事が出来るものなのだ。デジタル入力のゲームのタイムアタックとは、1/60のずれもなく、理論値をなぞる、というものだ。

デジタル入力であるゲームのタイムアタックとは、「はやさを目指す」という表現よりも、「最適解を指で再現する」という特殊な器械人間による演舞ジャンルに近い。

デジタル入力のゲームのタイムアタックは、ゲームの上手下手というジャンルではない。指の達人、目の達人、耳の達人が、上からバーが流れてこないビートマニアをフレーム単位でクリアしていくのがデジタル入力ゲームのタイムアタックだ。

01:08

http://darekagakaku.herokuapp.com/v/2013-02-24

こうした役にたたないどろどろした活動、しかしそれに伴って金にならないことでも情熱をかけられる余裕、アカデミズムの出自から生まれる公開と共有文化、そこから生まれる最先端製品としてのソフトと情報——これらが混沌と混じり合い、インターネットは現在の経済・文化システムに対するオルタナティブな可能性を提示し続けている。そしてそれは同時に、多くのオルタナティブ文化を包含し結びあう、変なインフラであり環境である。巨大な実験場といっていいのかもしれない。だからこれを単なる通販システムとして使おうとしている現在の「ビジネス」利用の多くは、そのちんけさといい視野の狭さといい笑止なのだが、それはやがて、インターネットの側がかれらに思い知らせてくれることだろう。もっともっと使いようがあるのに。