「逃げる」「降伏する」「威嚇する」

http://homepage.mac.com/biogon_21/iblog/B1604743443/C1172174836/E1640523659/


第二次世界大戦における米軍の歩兵のうち、戦闘中にライフルを発砲した兵士はわずか10〜15%しかいない、というのである! 残りの者は自分や同僚の命が危うい状況であっても発砲しようとしなかったし、発砲した者の内にもわざと当たらないように撃った者が含まれている可能性がある。


彼らは負傷者を救助したり弾薬を運んだりといった、より危険な「任務」を積極的に引き受けることによって発砲を回避しているのである。


こうしたことがほとんど一般に知られていない(ないし理解されない)理由は、戦場において兵士がおかれた状況を「殺るか殺られるか」と単純化してしまうことにある。実際には、敵対的な関係におかれた個体には他に「逃げる」「降伏する」「威嚇する」という選択肢があるのだ。