かくして「NO MUSIC,NO LIFE.」が誕生する。

「NO MUSIC,NO LIFE.」誕生秘話 (via pdf)

「箭内! 営業にタワーレコードが落ちてた!」。

。しかしもったいぶって迷ってみせる余裕など彼らにあるわけも無い。まるでアンコールの拍手がぱらぱらと鳴り始めた瞬間にステージに戻ってきてしまうカッコ悪いバンド、もしくは飼い主がドッグフードの缶を開けるより先にもうガマンできないハラペコのヨダレ犬のように、二人は落ちていたその仕事に飛びついた

「なんか切り口ちょうだい。」がキムトオの口癖。ちょっとした広告の切り口を受け取って手早く見事に料理する、それが天才キムトオの真骨頂。常にゴールへの最短距離を行く男。徹夜会議大好き代理店クリエイターたちのような回り道を決して彼はしない。二人はOKとNGのキャッチボールを続ける。箭内のどんな荒れ球もキムトオが見事に受け止め、そしてど真ん中に投げ返した

箭内は「NO MORE WAR.」のような禁止語から始まる強いスローガンをキムトオに求めた。座右の銘「NOPAIN, NO GAIN.」の音楽版。そしてキムトオが最短距離を駆け抜ける。無名のクリエイター2名による1案絞りプレゼンの無謀をサカモトサンの直観と眼力が即決採用し、

かくして「NO MUSIC,NO LIFE.」が誕生する。