そのアカウントを取ることは,インターネットの悪魔と契約を結ぶこと
- taizooo
- ウチの近所の一方通行の十字路に午前3:00に立ってると全身黒づくめの男がやってきて、自分の一番大事なモノと交換に紙っぴら1枚渡してくれるらしい。その紙には「無限REBLOG許可証」と、 link
- taizooo
- 世界を変えられるらしい link
- taizooo
- 世界変えちゃう? link
- taizooo
- じゃあ、ちょっと立ってくるよ。まだだいぶ早いけど、 link
- taizooo
- その十字路に現われたのは女性だった。予定時間よりだいぶ早かった。 「今時、あんな迷信信じてる人いるとは驚いたわ」と言われムっときた。「えらく早いっすね」と言うと「RPMって知ってるよね。速さが必要なのよ」と彼女は言った。 link
- taizooo
- 「十字路で魂とソレを交換する相手っていったら黒ずくめの悪魔って決まってるんじゃないんすか」オレが言うと彼女は「時代は変わったのよ」とオレを一瞥した link
- taizooo
- だいぶしゃくにさわったけども、まどろっこしいのもアレなので「許可証欲しいんですケド」と言うとオレのidを聞いた彼女は、握っていたiphoneを覗き込んで「アンタ、もう取引成立済みだわ」と link
- taizooo
- 「えーそんなはずないっすけど」「今時許可証とか契約書とかをわざわざ紙でとりかわすとでも思ってんの?」「時代は変わったのよ」もう一度繰り返した link
- taizooo
- 「そのわりには世界変わんないっすね」「交換したモノの程度で強度が違うのよ」「なんすかソレ」「アンタのはまだその程度ってこと」「?」 link
- taizooo
- オレより若いくせにやたらとエラそーだった。そりゃそうか悪魔だからな link
- taizooo
- どうしても腑に落ちなもんで「ところでいつ取引成立したんす?」と言うと彼女が「あの日、あの右上のリンクを踏んだでしょ」と言った。 link
- taizooo
- 「なんだよ、そのフィッシングみたいなヤツあ」「公式なヤツよ」「?」「みんな知らず知らずに契約してんのよ、アンタみたいに」「知らないで魂売り払ってんのかよ」「そうよ、毎晩毎晩、魂と交換してんのよちょっとづつちょっとづつ」 link
- taizooo
- 「がっつり魂と交換にスゴイ技を手に入れるんじゃいんすか」「ローインパクトなのよ。環境に負荷を掛けないの」「時代は変わったのよ」 link
- taizooo
- 世界を変えるに環境もへったくれもあるんかいな。見透すように「大きな波は反発を生む、小さな波はあらゆるものの隙間を埋めて世界中を満たす」「まあ世界を変えるかどうかわアンタ達次第ね」そう言って、十字路の先の暗闇に消えていった link