仏像についているホコリは少し特別だったりする。どれくらい特別かというと、掃除の際に出るホコリやゴミはすべて余さずとっておき、保管するほどだ。

http://d.hatena.ne.jp/kingfish/20090907

修理で新しく造った箇所や修理した場所は、そのままだと違和感があるために、絵の具や漆、木の粉など、それはもういろいろな素材を使って、古い部材の色や質感になじませる。これを、「色合わせ」とか「古色」というのだが、この色合わせ作業の一番最後に、パラパラッと隠し味にホコリを振りかけると……あら不思議、古い部材と雰囲気がよくなじむのだ。うまくいけば、どこを新しく造ったのか、ちょっと見ただけでは見分けがつかないほどになる。

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