愛と悲しみのカツカレー


大津のパーキングエリアに入り、休憩、父親がカツカレーを注文する。ここいらは近江牛で有名だから、なにかそれに関するものを注文してはどうかと提案するが、俺はカツカレーを食べたいのだと言う。私だけ近江牛重を食べるわけにもいかず、同じカツカレーを注文する。


これも実はカツカレーが食べたいのではなく、一刻も早く渋滞から逃れたいばかりに、素早く提供されるメニューを選んでいるに過ぎない。注文するメニューまで渋滞に影響されるわけだから、もう憎んでいるのか、愛しているのか傍目には分らなくなってしまう。