「はい、こちら、スコンクワークス」


このときのロッキードは24時間のフル操業で軍用機を生産しており、既存の施設に空きがなかったため、ジョンソンらは悪臭に満ちたプラスチック工場の隣に大型テントを借りて設置した。テント内は常ににおいに悩まされたことから、アービン・カルバー(Irving Culver)という技術者がある日掛ってきた電話に「はい、こちら、スコンクワークス」と応答したという。


これは、ちょうどそのころに流行していた『Lil' Abner』という漫画に登場する密造酒工場の名前に引っ掛けたものだった。ジョンソンは激怒したと伝えられるが、愛称は定着する。ただし、そのときの名前(スコンクワークス=skonk works)は法律上のトラブルを避けるため、1960年にロッキードがつづりを「Skunk Works」に変更のうえ、商標登録している