とんでもない不良を出さない限りは他組織に伍してやっていけるというのなら、不祥事防止が品質マネジメント システムの成果の指標であり、不祥事発生有無が顧客満足の監視の情報であってもよい。

8.2.1項 顧客満足

顧客満足向上を図る業務体系である品質マネジメントシステムの成果は、狙いの顧客満足が得られたかどうかで判断されなければならない。 そのためにはどのような情報を用いてどのように分析する必要があるのかというのが、8.2.1項の趣旨である。measurements を単純に「測定」と和訳したのでは、規格の意図が読み取れない。

ISO9001 改定の要点 (2008年版) /MS 実務の視点

組織の発展のために必要な顧客満足とは何か、何を目標に製品を製造又はサービス提供して顧客に引き渡す活動をしているのかを明確にすれば、その一定期間の結果が品質マネジメントシステムの実績(performance)であり、それを何で評価するのかが「指標(measurements)」である。 これを追跡することが、8.2.1項の意図である。とんでもない不良を出さない限りは他組織に伍してやっていけるというのなら、不祥事防止が品質マネジメント システムの成果の指標であり、不祥事発生有無が顧客満足の監視の情報であってもよい。

ISO9001 改定の要点 (2008年版) /MS 実務の視点

品質が命であれば不適合品数(エラー)を指標に。価格が命であれば原価低減(コストダウン)を指標に。スピードが命であればリードタイム(納期遅延)を指標に。QCD。つまりはそういうこと。