本を買った

2007/07/02 14:22:01

この週末に本を買った.べつに貧乏な訳ではないけども、心に余裕がなかったので、全然本を買っていなかった.心に余裕のない時は、本を買わない.心に余裕があるときは(そんでもって、小金を持っているときは)本を買う.

ここで注意する必要があるのは、本を「読む」という意味ではないということ.本を「買う」のである.オイラの場合、amazonとかで本を買うことは非常にまれで、たいてい、本屋にいって、背表紙をながめて、お眼鏡にかなうと、装丁をながめて、それがOKなら、目次を眺めて、始めにを読んで、おしまいにを読んで、たまに本文をちょいとつまんで、そして作者についてを読んで、第何版第何刷かを見て、最後に値段を見て買うんである.どんなに世間の評判が良くても、買うに至るまでの過程に、相当な手間がかかるんである.

そんなわけで、オイラの場合、本を買うというのは、相当な手間というか、暇が必要なのである.ある意味、心のバロメータなのである.こういったプロセスを踏む、心の余裕があるかどうかという.

小さいときから、こういった課程を踏んでから、本を買うという癖が付いているので、本を買うのは、息を吸って吐いてというリズム感みたいなものが必要になっている.だから余裕がないときは、どんなに良い本があっても買わない.立ち読みだけ.見るだけで帰る.しまいにゃ、本屋に寄りつかなくなる.すぐ近くにさえ寄らない.雑誌を買うのも、コンビニで済まします.意地でも本屋には近づかない.

そんなオイラが今週末、やっとこさ、本を買ったんである.この際、どんな本を買ったかは全然重要じゃなくて、本を「買った」という行為がとても重要なのである.

本を買った.そんな週末をすごした.そいういことです.