日本企業でいちばん大事なのは忠誠心だ。 社員がキチガイ的に働けば結果的にいい製品ができる。 組織に忠誠をつくす日本人がどれほどすごいかは第二次世界大戦の日本軍を見よ。」

客観的な日本の姿
主観的な日本の良さ

…相手が中国人の場合、最後の一言はかなり説得力があるらしい。
実際にはこの説明はひどくアナクロ的な誇張された見方だと思うし、
ここまでいったあとで新山は「でも最近は変わってきているよ」というようにしている。
でも細かいことを知らない外国人に簡単に説明しようと思ったら
こういうステレオタイプを使うしかない。たぶんこれを聞いた外国人は
日本に対して「おそろしい国だ」という印象をもつだろう。
そしてその印象はたぶん正しい。政治とか経済とか、
そういう客観的な部分だけで日本を語ろうと思うとどうしてもそうなる。
けれど実際には新山はこういう客観的な枠組みでは決して現れない日本が好きなのだ。
生活水準や教育制度は新山の個人的な好みにはまったく関係がないということに、
昔のオレは気づいていなかったのである。
だが、「主観的な」日本のよさを英語でうまく説明する能力は今のオレにはない。


ぜひその主観的な日本の良さを新山節で聞きたいっす.